良いものを永く大切につかう(ケボニーウッド)
こんにちわ!
只今、ある物件で使おうと思っている
新しい木材『ケボニーウッド』をご紹介したいと思います。
あまり聞き慣れないワードのケボニーですが
簡単にいうと ソフトウッドをハードウッドに変えてしまう 魔法の技術なのです。
近年、ハードウッド(主にデッキなどに使われる固く丈夫な木・主に南洋材)の減少が叫ばれる中
成長が早く安定期に供給が可能なソフトウッド(主に針葉樹)に
植物由来の成分(農業で廃棄されるサトウキビやトウモロコシなどから抽出)を加圧注入して
木材の細胞組織を永久に変化させる技術です。
ソフトウッドは元々柔らかい木ですが、ケボニー化された木はかなり硬くなります。
塗装と違い根本から変えてしまうので、材の寿命もかない長くなります。
また、自然の素材である木が元々持つ『経年変化』が楽しめるのも特徴です。
木は紫外線に当たると色素が抜けて、グレーになっていきます。
シルバーグレーといい、独特の輝きを持つ美しい姿になるのですが、
ケボニー化された木も同様に美しく変化していきます。
(自然に変化を楽しみ、時間が経たないと見られない姿からプラチナシルバーグレーとも呼ばれているとか)
また、ハードウッドは固くて長持ちする分、ねじれたり反ったりしてしまい
そうなると補正が難しいというデメリットがあります。
ケボニーウッドはそうしたハードウッドが持つデメリットの部分を克服し
加工後はねじれや反り、伸び縮みがほとんどありません。
植物由来の成分で化学変化させているので、口に入れても安心で
食器や楽器などにも使われているそうです。
価格はハードウッドより気持ち高めですが、
自然を大切にする北欧から生まれた技術のケボニーウッド
選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
良いものを永く大切につかうことで、結果的にコスト面も抑えられるかもしれません。